ビジネスを始める際、最も難しいのは適切なアイデアを見つけることです。そこで本記事では、利益を生むECサイトの起業アイデアを多数紹介します。まだ方向性が定まっていない方も、きっと実践的なヒントが見つかるはずです。
たとえば、本業を続けながら土日にできる副業を探している方や、自分のスキルを活かして稼げる副業を探している方にとっても、ECサイトでの起業は現実的な選択肢となり得ます。
利益を生むECサイトのアイデア20選

- ドロップシッピングビジネスを始める
- プライベートブランドのコスメを販売する
- ハンドメイド商品を販売する
- オリジナルグッズを作成する
- 定期購入商品を販売する
- オンライン講座を販売する
- アパレル販売を始める
- おもちゃを中古販売する
- マーケットプレイスで販売する
- 書籍を執筆・販売する
- 自分で撮影した写真を販売する
- 天然・オーガニック商品を作成する
- オーダーメイドのペット用品を販売する
- 和風・日本文化系のギフトECを運営する
- 自分のスキルを販売する
- アフィリエイトマーケティングを始める
- BtoB向け専門資材・道具のニッチECを運営する
- ハンドメイド素材や道具のECサイトを運営する
- 日用品を環境にやさしいモデルで展開する
- オリジナルのウェディンググッズを販売する
1. ドロップシッピングビジネスを始める
初期費用を抑えてスモールビジネスを始めたい方にとって、ドロップシッピングは有力な選択肢です。
ドロップシッピングとは、注文が入ると提携先のドロップシッピングサプライヤーが直接、顧客へ商品を発送する販売方法です。仕入れや在庫管理の手間がなく、低リスクで始められるのが特徴です。
ドロップシッピングで人気の商品は以下の通りです。
- スマホアクセサリー:ケース、充電器、ケーブルなど
- 生活雑貨・収納グッズ:省スペース収納、キッチン用品など
- アウトドア用品:折りたたみチェア、LEDランタンなど
ドロップシッピングを始めるには、販売したいアイテムを取り扱っているサプライヤーを見つける必要があります。以下はその一例です。
- TopSeller(トップセラー)
- 卸売ドットコム
- AliExpress(アリエクスプレス)
2. プライベートブランドのコスメを販売する
美容・健康分野に関心がある方にとって、プライベートブランド(PB)化粧品の販売は魅力的なビジネスです。
プライベートブランドとは、商品を製造業者と共同開発し、自社オリジナルのブランドとして販売する手法です。
プライベートブランドのコスメ販売開始までの流れは以下の通りです。
- 自社で販売したい商品(化粧水や美容オイルなど)を明確にする
- OEMやODM製造業者に問い合わせてサンプルを依頼し業者を選定
- ブランド名やラベル、パッケージデザインを決定
- 自社ECサイトやECモールに商品を掲載し、Web広告やSNSマーケティングを活用して販売促進
以下は日本国内で実績のある化粧品OEMメーカーの例です。
3. ハンドメイド商品を販売する
雑貨やアクセサリー製作を趣味として楽しんでいる方は、そのスキルをビジネスに活かしてみましょう。オリジナル性の高いハンドメイド商品は、価格競争に巻き込まれにくく、根強いファンを獲得しやすい分野です。
以下は人気のあるハンドメイド商品の例です。
販売チャネルは複数併用することで、収益性と安定性が高まります。たとえば、Etsy(エッツィー)やminne(ミンネ)などのハンドメイド販売サイトを活用して集客を図りつつ、リピーターには自社ECサイトでの購入を促すことで、プラットフォーム手数料を削減し、利益率を高めることが可能です。
マルチチャネル戦略をとることで、集客の裾野を広げながら、長期的かつ安定した事業運営が実現できます。
4. オリジナルグッズを作成する
SNSで一定のフォロワーを抱えている方や、ファンコミュニティを持つインフルエンサーにとって、オリジナルグッズの販売は有効な収益化手段のひとつです。
オンデマンド印刷サービスを活用すれば、初期在庫を持たずにグッズの製作と販売が可能です。ロゴやイラストなどのデザインを、Tシャツ、マグカップ、スマホケース、トートバッグなどに展開し、自社ECサイトやファン向けサイトで販売できます。
オリジナルグッズは、ブランディング効果も高く、SNSやイベントと連動させることで販売促進にもつながります。
以下はグッズ作成サービスの例です。
- SUZURI(スズリ)
- オリジナルプリント.jp
- TMIX(ティーミックス)

5. 定期購入商品を販売する
継続的な売上を安定して確保したい場合、サブスクリプション(定期購入)モデルは有効なビジネスです。売上予測が立てやすく、LTV(顧客生涯価値)の最大化にもつながります。
特に、日常的に使い切る、消耗する、入れ替えるタイプの商品や、定期的に楽しみたいサービスとの相性が良く、近年ではニッチ市場でも多くの成功事例が登場しています。以下はその例です。
- saketaku(サケタク):日本酒のサブスク
- PostCoffee(ポストコーヒー):スペシャルティコーヒーのサブスク
- subsc(サブスク):スイーツや雑貨のサブスク
商品そのものだけでなく、選ぶ楽しさ、届くワクワク感、自分専用の体験を重視することで、価格以外の価値を提供できる点がサブスクリプションの強みです。
ECサイト構築サービスを活用すれば、個人でもサブスク型ECを容易に実現できます。Shopify(ショッピファイ)では定期購買アプリを導入することで、商品ページへの定期購入オプションの表示や配送サイクルの設定などを簡単に組み込むことができます。

6. オンライン講座を販売する
専門知識やスキルを活かして収益化したい場合、オンライン講座の販売が有力です。また、オンラインコンテンツ販売は、仕入れや在庫が不要なため、低コストで利益率の高いビジネスのひとつでもあります。
オンライン講座販売の基本的な流れは以下の通りです。
- 語学、プログラミング、マーケティングなど得意な分野で講座を作成
- 講座を販売プラットフォームや自社サイトに掲載
- インスタやTikTokなどで短く有益な動画を発信し、インバウンドマーケティングで集客
以下は、オンライン講座販売プラットフォームの例です。
- Udemy(ユーデミー)
- note(ノート)
- YouTubeメンバーシップ
自社サイトでの販売を検討する場合は、Shopifyのデジタルコンテンツ販売アプリなどを活用することで、講座の販売から顧客管理まで一貫して運用できます。
7. アパレル販売を始める
アパレルは常に需要のある巨大市場であり、個人でも参入しやすいECビジネスのひとつです。商品企画から販売まで自由度が高く、自分の世界観を表現しやすい点が大きな魅力です。
洋裁スキルがあれば、自作アイテムの販売で高い利益率を目指すことも可能ですが、より低リスク、低コストで始めるなら、アパレルの卸売り業者から仕入れたり、オンデマンド印刷サービスを利用することを検討しましょう。
以下はアパレル製品調達サービスの例です。
アパレル販売はインスタマーケティングと相性が良いです。実際のコーディネートなどを投稿して視覚的に訴求し、ブランドの構築に取り組みましょう。

8. おもちゃを中古販売する
すぐに収益化を目指したい場合、おもちゃの転売は手軽に始めやすいビジネスのひとつです。中古市場では、レトロなフィギュア、希少なトレーディングカード、状態の良いゲーム機などに高い需要があります。
フリーマーケットや中古ショップで仕入れた商品に対して、簡単な修理やクリーニング、パッケージの工夫などを加えることで、再販時の価値を引き上げることができます。
以下の個人販売プラットフォームは、おもちゃの仕入れにも販売にも活用できます。
商品の状態確認、価格の目利き、偽物対策などのスキルが求められますが、在庫を安く確保できる可能性が高く、うまく運用すれば高い利益率を実現できます。
9. マーケットプレイスで販売する
Amazon(アマゾン)のようなECマーケットプレイスは、膨大な顧客基盤と高い集客力を備えた強力な販売チャネルです。自社で集客を行う必要がないため、商品選定や運営に集中でき、初心者でも比較的スムーズにスタートできます。
まずはAmazonの売れ筋カテゴリを確認し、現在のトレンドやニーズに合致する商品を見極めましょう。安価な商品を卸売業者から仕入れて、Amazonに出品することで、初期投資を抑えた販売が可能です。
Amazonの他にも以下の様なマーケットプレイスがあります。
ただし、マーケットプレイスは販売手数料がかかるため利益率が下がる傾向があります。また、出品ルールの変更やアカウント停止といったプラットフォーム依存のリスクにも注意が必要です。
そのため、マーケットプレイスと自社ECサイトを併用することが重要です。もしプラットフォーム側のトラブルが発生しても、ビジネスの継続性を確保できます。
10. 書籍を執筆・販売する
文章を書くスキルを活かし、個人で本を出版することは、低コストで始められるビジネスのひとつです。現在では、紙の本も電子書籍も、個人で簡単に販売できる環境が整っています。
以下は出版・販売プラットフォームの例です。
- Kindle(キンドル)ダイレクト・パブリッシング(KDP):Amazonが提供する電子書籍出版サービスです。無料で書籍を出版して、注文があるたびに印刷・販売が行われます。
- BCCKS(ブックス):電子書籍と紙書籍の両方に対応しています。編集やレイアウト機能が充実しており、Web上で本を作ってそのまま販売可能です。
- ∞books(ムゲンブックス):プリントオンデマンド(POD)形式で、1冊から書籍の印刷・販売が可能です
- カクヨム:無料で小説を投稿・公開できるWeb小説プラットフォームです。販売機能はありませんが、読者を集めたのち、書籍の出版に発展するケースも多いです。
書籍の販売は、単なる売上だけでなく、作家や専門家としての信頼やブランディング効果も期待できます。講座販売やコンサルティングなど、他の事業と連動させることも可能です。
なお、書籍の執筆以外にも、以下のような書籍販売ビジネスがあります。
- 中古書籍の転売:古書店やフリマアプリで仕入れた書籍を再販します。
- 電子書籍のアフィリエイト:Amazonや楽天Koboの商品を紹介し報酬を得ます。
- オンライン書店の運営:セレクトした本を取り扱う個人書店ECサイトを運営します。
11. 自分で撮影した写真を販売する
写真撮影が得意なら、そのスキルを活かしてオンラインで写真を販売して収入を得ることができます。スマホや一眼レフで撮影して写真のネット販売サイトに投稿すれば、利用者にライセンス販売することができます。
以下は写真販売ができるプラットフォームの例です。
- PIXTA(ピクスタ)
- Snapmart(スナップマート)
- Adobe Stock(アドビストック)
さらに、ストックフォト販売のほかにもオーダーメイドの撮影サービスを提供する副業も検討できます。SNSやポートフォリオサイトで作品を紹介し、ココナラやクラウドワークスなどのフリーランスサイトに掲載することで、個人や法人からの依頼獲得につなげることが可能です。
12. 天然・オーガニック商品を作成する
健康志向やサステナブルなライフスタイルを重視する消費者の増加に伴い、オーガニック商品やエシカル商品の市場は年々拡大しています。また、OEMやホワイトラベル製品を活用することで、個人でも小ロットから参入できます。
以下は天然・オーガニック商品の例です。
消費者の間では、安心して使えるか、環境負荷が低いか、倫理的に生産されているかが、購入判断の大きな基準となります。こうした価値観に応える商品を扱うことで、価格競争に巻き込まれずブランド力で選ばれるビジネスが構築できます。
13. オーダーメイドのペット用品を販売する
ペットとの暮らしを大切にする人が増える中、オーダーメイドのペット用品への関心が高まっています。ペットの個性や飼い主のこだわりを反映して作成する特別なアイテムは、価格競争に左右されにくい高付加価値ビジネスに繋がります。
以下はオーダーメイドのペット商品の例です。
- 名前や誕生日を刺繍できる首輪やバンダナ
- ペットの写真をデザインに取り入れた食器やおもちゃ
- 記念日や季節イベントに合わせたオリジナルペットフード
ペットビジネス起業は、単なるモノの提供にとどまらず、思い出や絆を形にする体験の創出が求められます。そのため、感情に訴えるエモーショナルマーケティングが有効です。
14. 和風・日本文化系のギフトECを運営する
日本の伝統や美意識を活かした商品は根強い人気があります。特にギフト市場では、特別感やストーリー性のある商品が選ばれやすく、日本文化や職人の手仕事を背景に持つ和風アイテムはその条件に合致します。
たとえば以下のような商材が検討できます。
- 和紙文具や便箋セット:デザイン性が高く、海外でも高評価
- 風呂敷や手ぬぐい:実用性とアート性を兼ね備えたギフト
- 抹茶や和菓子:日本の食文化を体験できる人気アイテム
- 木工雑貨や陶器:産地の職人技や地域色を訴求しやすい
国内でのプレゼント需要だけでなく、インバウンドや海外ユーザー向けの越境ECへ展開することもできます。ShopifyなどのECサイト制作サービスを使用することで、初心者でも気軽に海外販売を始めることができます。
15. 自分のスキルを販売する
オンラインで販売できるのは商品だけではありません。あなた自身のスキルを活かして、サービスとして提供することも有力なビジネスです。初期コストがほとんどかからず、時間で拘束されずにスキル単価で報酬を得ることができます。
以下は代表的なスキル販売の例です。
- 記事執筆やコピーライティング
- 文書翻訳やオンライン通訳
- SEO対策
- ホームページ制作やデザイン
-
パーソナルトレーナーやオンラインレッスン
リモート対応可能な案件に特化した在宅ビジネスとすることで、特に育児や介護などで外出が難しい方も柔軟な働き方を実現できます。
16. アフィリエイトマーケティングを始める
アフィリエイトマーケティングは、企業の商品やサービスを紹介し、成約や申込といった成果が発生した際に報酬を受け取るビジネスです。在庫管理や製造リスクがないため、初心者にも始めやすいといえるでしょう。
成功の鍵は、特定のニッチ市場に特化し、専門性や信頼性のあるコンテンツを継続的に発信することです。価値のある情報提供によって、購買意欲の高いユーザーを集めることができます。
代表的な集客手段には以下のようなものがあります。
- SNS運用(インスタアフィリエイトやTiktokアフィリエイト)
- Web広告
- ブログや比較サイトなどのSEOライティング
- メールマガジン
一般的には、ASPを通じて提携企業の商品を紹介します。利益率を高めたい場合は、高単価アフィリエイトや広告主と直接契約できるアフィリエイトへ挑戦しましょう。
17. BtoB向け専門資材・道具のニッチECを運営する
美容サロン専用器具や業務用コーヒー機材など、特定業界向けに特化したBtoBのECサイトは、B2C販売に比べて客単価が高く、リピート購入が見込めるため、安定した売上を生みやすいビジネスです。
一方で、以下のような参入ハードルも存在します。
- 専門機材は仕入れ単価が高額になる傾向があり、個人の資金力では十分な在庫を確保しづらい
- 業界知識や製品理解、導入・運用に関するサポート体制も求められる
こうした課題をクリアするためには、次のような工夫が有効です。
18. ハンドメイド素材や道具のECサイトを運営する
ハンドメイド作品の制作に必要な素材や道具の販売は、着実な市場が見込める分野です。DIYやクラフトは家庭で楽しめる趣味として定着しており、近年ではフリマアプリなどの普及により、クラフト作品を販売する副業に挑戦する個人クリエイターも増えています。
完成品ではなく素材を扱うことで、在庫の回転率が高く、梱包や発送も効率化しやすいというメリットがあります。さらに、個人クリエイターを対象にハンドメイドで売れるものに合わせた素材や道具に特化しても良いでしょう。
また、レシピや制作動画などのハウツーコンテンツを組み合わせることで、購入意欲を高め、リピーターの獲得にもつなげることができます。バレンタイン、クリスマス、夏休みの自由研究など季節ごとの需要に合わせた商品提案も展開しやすく、年間を通じた販促にも強みがあります。
19. 日用品を環境にやさしいモデルで展開する
環境にやさしい日用品の販売は、サステナブルな事業として、環境への配慮を重視する消費者の関心を集めやすいです。特に、洗剤や歯ブラシ、食品保存用のラップなど、日常的に使われる消耗品へエコ要素を取り入れることで、リピート購入が期待でき、安定した売り上げにつながります。
具体的には以下のような取り組みが検討できます。
- 既存製品をエコパッケージに変更
- 再生素材やバイオ素材を活用
- 詰め替え式や固形化などによるゴミの削減
エコ商品は単なる機能性だけでなく、環境への配慮という感情的な価値も提供できます。価格やスペックで比較されにくいため、競合との差別化やブランド構築にもつながります。
20. オリジナルのウェディンググッズを販売する
オリジナルのウェディンググッズ販売は高いニーズが見込める分野です。結婚式は人生の節目となる大切なイベントであり、自分たちらしさや特別感を重視した演出を望むカップルが増えています。
たとえば以下のような商品が検討できます。
- 花飾りなどを施したウェルカムボード
- オーダーメイド招待状などのペーパーアイテム
- フォトフレームなどの記念アイテム
また、式は挙げないが記念を残したいというカップルに向けて、記念撮影サービスとグッズをセットで提案することも、新たなビジネスチャンスになります。近年はフォトウェディングや家族だけの小規模セレモニーも増えており、そうしたニーズを捉えることが、競合との差別化につながります。
利益を生むECサイト起業アイデアの選び方

1. 興味のある分野から始める
ECサイトの起業において、必ずしも強い情熱が必要なわけではありませんが、ある程度の興味があるテーマを選ぶことは重要です。ビジネスが思うように進まないときでも、モチベーションを保ちやすくなります。
まずは、以下のような視点で自分に問いかけてみましょう。
- どんなテーマについて話したり、調べたりするのが好きか?
- 特に詳しい分野や、人より経験のある趣味や悩みごとはあるか?
たとえばフィットネスに関心があるなら、筋トレグッズやプロテイン関連アイテムの販売は、取り組みやすい分野だと言えます。逆に、関心の薄いガジェット関連の分野を選ぶと、途中で行き詰まりやすくなってしまうかもしれません。
興味を起点にすることで、自然体で続けられるビジネスの土台が築けます。
2. 自分のスキルや強みを活かす
EC事業の立ち上げ時は、自分の得意分野やスキルを活かすことで、運営もスムーズになり、成果にもつながりやすくなります。
たとえば、以下のような活用方法が考えられます。
- デザインスキルがある方:オリジナルグッズや名入れ商品の販売
- マーケティングに強い方:広告運用やSEOを活かせるドロップシッピング型EC
- 文章やSEOが得意な方:ブログやSNSを活用したコンテンツマーケティング型EC
ビジネスの専門スキルに限らず、問題解決力や企画力など、幅広いスキルが強みになります。
「自分に何ができるか」を軸にアイデアを絞ることで、立ち上げから軌道に乗るまでの道のりもより現実的になります。
3. 実際の「困りごと」を解決する
多くの成功した起業は、日常の不便や不満を解消するために生まれています。誰かの困りごとに寄り添うことが、利益を生むECサイトの出発点となります。
次のような視点で、アイデアを探してみましょう。
- 自分自身が日常生活で「不便だな」と感じていることは?
- 家族や友人、同僚が頻繁に口にする悩みや不満は?
- 「こういう商品があればいいのに」と思ったことは?
たとえば、「ノートPCと運動靴の両方が入って、しかも見た目がスマートなリュックが欲しい」と感じたことがあるなら、それは同じ悩みを持つ人にとっても価値ある商品であり、そのニーズへ応えることがビジネスとなるかもしれません。
4. 市場ニーズをリサーチする
事前に市場調査を行って売れる見込みを確認することで、リスクを減らし、成功率を高めることができます。
たとえば、以下のような商品リサーチ方法があります。
- Googleトレンドなどを使って、検索ボリュームや関心の動向を確認する
- 競合調査を行い需要がある証拠を掴む
- 人気ジャンルの中で、ニッチを見つける
注意すべきなのは、競合がまったく存在しない市場です。一見すると「ブルーオーシャン」のように見えても、実際にはニーズ自体が存在しない可能性もあります。ある程度の競争がある市場の方が、需要が明確でビジネスとして取り組みやすいと言えるでしょう。
まとめ
ECサイトでの起業には、特別な知識や多額の資金は必要ありません。自身のスキルや興味を活かし、ニーズのある分野を見極めることで、利益を生むECサイトを構築できます。
特に、ドロップシッピングやオンデマンド印刷など、在庫を持たずに始められるビジネスも多数存在します。これにより、商品開発やマーケティングといった本質的な活動に集中できるのが大きなメリットです。
まずはスモールビジネスとして、小さく始めてみましょう。
よくある質問
利益を生むECサイトのアイデアはどんなものがある?
- ドロップシッピングビジネスを始める
- プライベートブランドのコスメを販売する
- ハンドメイド商品を販売する
- オリジナルグッズを作成する
- 定期購入商品を販売する
- オンライン講座を販売する
- アパレル販売を始める
- おもちゃを中古販売する
- マーケットプレイスで販売する
- 書籍を執筆・販売する
- 自分で撮影した写真を販売する
- 天然・オーガニック商品を作成する
- オーダーメイドのペット用品を販売する
- 和風・日本文化系のギフトECを運営する
- 自分のスキルを販売する
- アフィリエイトマーケティングを始める
- BtoB向け専門資材・道具のニッチECを運営する
- ハンドメイド素材や道具のECサイトを運営する
- 日用品を環境にやさしいモデルで展開する
- オリジナルのウェディンググッズを販売する
自分に最適なECサイトの起業アイデアはどう選ぶべき?
興味、スキル、市場ニーズの3つが重なる分野を選ぶことが重要です。自分が関心を持っていて、需要があり、無理なく継続できるアイデアを選びましょう。
ECサイトの起業に必要な初期費用はどれくらい?
ビジネスによって異なりますが、ドロップシッピングやアフィリエイトのような無在庫ビジネスなら、初期費用を大きく抑えることができます。低コストECサイト構築サービスの活用も検討しましょう。たとえば、Shopifyなら最初の3か月間は150円でECサイトを開設できます。
サプライヤーや卸売り業者はどう探すべき?
国内外の卸売りサイトを活用するのが一般的です。信頼性を重視し、取引実績やレビューをよく確認しましょう。
文:Hisato Zukeran