ドロップシッピングビジネスを始めるとき、最初に行うべきことは、ニッチ市場やニッチ商品を見つけることです。競合が少ない市場や商品に特化することで、価格競争から抜け出し、より高い利益率を目指せます。
一方で、ドロップシッピングでニッチ市場や商品を見つけることは容易ではありません。自分の気に入った商品を中心に販売するのか、販売するエリアで人気のあるニッチ商品を選択するのか、世界的に人気のあるニッチ市場を狙うのか、選択した商品が売れるのか、といったさまざまな検討事項があります。
この記事では、ドロップシッピングを始めたい人のために、ドロップシッピングに最適なニッチ商品の探し方を具体例と共に解説します。
ドロップシッピングのニッチ市場とは

ドロップシッピングにおけるニッチ市場とは、ドロップシッピングビジネスが運営されている、特定の専門分野または市場のことです。ドロップシッピングとは、ECサイト管理者が在庫を仕入れずに商品を販売できるビジネスモデルで、サイト運営者は、出品した商品に注文が入ると第三者からそれを購入し、商品はそこから購入者に直接配送されます。
ニッチ市場とは、共通の興味やニーズ、問題を抱える特定のグループに必要とされる、比較的規模の小さい市場のことです。たとえば、自宅での運動向けフィットネス機器、環境にやさしいペット用品、ホームオフィス用家具などがあります。
ドロップシッピングに適したニッチを見つけることで、特定のターゲットオーディエンスに対して、集中的にマーケティングを展開できます。規模の大きなマス市場と比べると、ニッチ市場はパーソナライズドマーケティングがしやすいという特徴を持っているため、競合他社との差別化が図れ、ブランドアイデンティティを構築しやすくなります。
ドロップシッピングのニッチ市場を見つける方法6選

1. ツールを活用して需要調査を実施する
以下のようなオンラインツールを活用して、商品や特定の市場の需要を調査し、ドロップシッピングのニッチ市場や商品を見つけましょう。また、商品の需要だけでなく、競合やサプライヤーを知ることにもつながり、総合的に判断することができます。
Meta Business Suite(メタビジネススイート)インサイト
Meta Business Suiteのインサイトは、ニッチ市場やトレンドを見つけるのに役立つ優れたツールです。Facebook(フェイスブック)やInstagram(インスタグラム)、WhatsApp(ワッツアップ)などのMetaユーザーに関する情報を収集していることから、ドロップシッピングで売れるニッチ市場の規模やユーザーの興味関心を知ることができます。
Meta Business Suiteのインサイトでは、次のような情報を見つけることができます。
- 人口統計:年齢、性別、ライフスタイル、教育、職業、配偶関係など
- ページのいいね:オーディエンスが興味を持つカテゴリやトピック
- 位置情報:居住地や使用言語
- アクティビティ:クリックされた広告、コメント、利用されたプロモーション、使用デバイスなど
たとえば、フィットネスやウェルネスのようなドロップシッピングニッチを検討している場合、任意のキーワードを入力すると、この用語に興味を持つ世界中の月間アクティブユーザー数が表示されます。SEOツールを使ってコンテンツに適したキーワードを見つける作業に似ています。キーワードに関連する話題に興味があるユーザー数や、「いいね」の数、居住地も確認できます。
Googleキーワードプランナー
Googleのキーワードプランナーを使えば、単語やフレーズに対する検索ボリュームを知ることができます。これらのデータは、市場や商品選び、コンテンツマーケティングなどのビジネス戦略の立案に活用できるため、オンラインストアを成長させるのに有効です。

キーワードプランナーを使用する場合、以下の3つの指標が重要となります。
- マッチタイプ:指定したキーワードや文章とユーザーの検索語句をどの程度厳密に一致させるかを設定するのがマッチタイプです。キーワードに関連する検索結果が表示されるインテントマッチの他に、フレーズ一致、完全一致の3つの選択肢があり、それぞれの検索ボリュームを確認できます。完全一致のマッチタイプでは、該当キーワードの検索ボリュームをより正確に知ることができるので、特別な理由がない限り完全一致に設定するのがおすすめです。
- 検索場所:自国や越境ECの対象国となる地域の検索ボリュームと、全体の検索ボリュームの差異を確認するようにしましょう。主に日本で販売する場合は、国内の検索ボリュームに注目することが重要です。
- ロングテールキーワード:複数の単語で構成され、比較的検索ボリュームが少ないロングテールキーワードは、検索エンジンからの流入が大部分を占めます。ロングテールキーワードは、検索ボリュームが少ないことから検索上位を狙いやすく、コンバージョン率も高い傾向にあります。バリエーションが多岐にわたる場合、その単語で検索するユーザーが多く、関心が高いと言えます。
ドロップシッピングのニッチ市場を探す場合、検索ボリュームだけでなく検索場所やロングテールキーワードのバリエーションに注目することで、市場に需要があるのか、ユーザーに興味関心を持たれているのかを探ることができます。検索ボリューム上位のキーワードに続く関連キーワードで検索数が急激に減少する場合、関連するロングテールキーワードからの流入数は少ないと判断できるでしょう。
Googleトレンド
より一般的なデータを得るために活用できるツールの一つに、Googleトレンドがあります。検索エンジン上でのユーザーの検索結果を集計・提供しているため、ニッチ市場や商品の調査だけでなく、競合分析やキーワードリサーチにも活用できます。Googleトレンドで注目すべき情報は以下の通りです。
- 時間の経過に伴う関心:検索ボリュームの増減を確認することで、参入を検討しているニッチ市場に需要があるのかを知ることができます。特定の用語を検索すると、人気度の推移を表すグラフが表示されます。グラフの上にマウスを移動させると、その時点での関心度が1~100の指標で示されます。
- 上位および急上昇の検索:検索した用語に関連する人気のある検索トピックと、人気が急上昇しているクエリのリストを取得できます。これらの用語に焦点を当てることで、マーケティングやSEO対策に役立てることができます。
- 場所による検索:特定の用語が地理的にどこで検索されているかを確認できる機能です。この機能を活用することで、特定のニッチ商品に対し、顧客基盤が集中している場所を特定することが可能です。
- 季節性:商品の需要が季節により変化するかどうかを確認できます。Googleトレンドでは月ごとのデータを取得できるため、検索ボリュームの変動を観察することが可能です。検索ボリュームが増える時期は、商品の需要が増える時期と考えられるため、商機を逃さないためにも、適切なマーケティング戦略を立案する必要があるでしょう。
ニッチ市場や商品を見つけるには、検索ボリュームとその詳細を知ることが不可欠です。Googleトレンドを使って、検索ボリュームや検索が行われている場所、季節性、急上昇している検索等を把握し、時間をかけて動向を分析しましょう。需要の規模だけでなく、市場の動向、マーケティングを最適化するためのデータを得ることにもつながります。
マーケットプレイス
Amazon(アマゾン)やeBay(イーベイ)、Etsy(エッツィー)、AliExpress(アリエクスプレス)といったマーケットプレイスで、どのような商品が人気を集めているかを調べましょう。
まず、マーケットプレイスでさまざまなカテゴリを調べます。カテゴリは、電子機器やファッション、家庭用品や園芸用品にいたるまで多岐にわたります。
次に、トレンドまたはベストセラー商品を特定します。各カテゴリ内にあるトレンドやベストセラー商品を特集するセクションから、「ベストセラー」、「注目商品」などとラベル付けされている商品を参考にしましょう。こういった情報を収集することで、現在の売れ筋商品についての情報を分析できます。
マーケットプレイスが提供するフィルターや並べ替え機能を使用して、検索を絞り込むことも可能です。一般的なフィルターには、価格帯、顧客評価、配送オプションなどがあります。また、商品のサブカテゴリも表示される場合があります。サブカテゴリが多いほど、よりニッチな商品や市場であることを示しており、具体的な条件を設定することで、ドロップシッピングの目標に合った商品を絞り込むこともできるでしょう。一部のマーケットプレイスでは、特定の商品に特化したセクションを設けている場合もあります。
マーケットプレイスは、競合他社の商品や価格戦略を確認するのにも役立ちます。競争が激しいと消費者の目につきにくくなるため、需要と競争のバランスが取れたニッチを考慮しましょう。価格を分析して、十分な利益を確保できるかどうかを確認することも重要です。
2. 関連商品が豊富なニッチ市場を探す
関連商品が豊富なニッチ市場を探すことで、クロスセルを提案しやすくなります。一般的に消費者は、関連商品への価格にそれほど敏感でないため、購入ハードルが低いという特徴があります。たとえば、テレビを購入するために何週間もかけて価格や機能を比較する人が少なくないのに対し、ケーブルは価格を気にすることなく購入する傾向があります。そのため、関連商品が豊富なニッチ市場を見つけられると、顧客は気軽に商品を購入してくれるだけでなく、より高い利益率での販売も期待できます。
3. 趣味関連の商品を狙う
趣味に没頭する人は、趣味への投資に糸目をつけない傾向にあります。たとえば、マウンテンバイクを趣味にしている人は、重量を減らすためのフレーム購入に迷うことなく数万円を費やすことがあります。釣りが趣味の人は、釣り竿やリール、ボートなど関連商品に何百万円も投資する場合も少なくありません。こういった人向けに悩みを解決してくれたり、趣味をより楽しませてくれたりする商品を提案できれば、購入に意欲的な顧客を見つけることができます。
4. 現地では見つからないトレンド商品を探す
現地では見つけにくいトレンド商品を選ぶことで、オンライン検索を行う多くの顧客にアプローチできます。現地では調達が難しいものの、十分な需要が見込めるトレンド商品を見つけることが成功の鍵です。
5. 入れ替わりが少ないニッチ商品を狙う
入れ替わりが少ないニッチ商品を販売すれば、流行を気にすることなく商品を販売でき、ECサイトを長期的に運用しやすくなります。入れ替わりの激しい流行商品は、一時的な売り上げは見込めても、需要が落ち込む可能性があります。長期的に安定した売り上げを確保するためにも、入れ替わりが少ないニッチ商品を扱い、ウェブサイトを充実させるとよいでしょう。
6. 使い捨て商品や消耗品の販売を検討する
使い捨て商品や消耗品を販売することで、リピート客の確保につながります。顧客維持は新規顧客獲得よりもコストがかからないとされているため、定期的な注文ができるような商品を提案し、顧客の需要を満たすことで、収益性の高いビジネスの構築にもつながります。
収益性の高いドロップシッピングのニッチ市場

EC事業を成功に導くためには、需要のあるドロップシッピングのニッチ市場に参入することをおすすめします。ドロップシッピングで売れる商品の中でも、2025年におすすめのニッチ市場をご紹介します。
カー用品
日本のカー用品の市場価値は、約1兆1,000億円に上ると言われています。関連用語の検索ボリュームが世界的に増加し続けていることからも、消費者からの注目度の高さがうかがえます。
商品ページに顧客レビューを追加してカー用品の購入を検討中の消費者に商品の特徴やメリットを伝え、販売促進につなげましょう。
カー用品のドロップシッピング商品の具体例は以下の通りです。
- ドライブレコーダー
- シガーソケット充電器
- 車載用スマホホルダー
- サンシェード
- カーマット
- エアーフレッシュナー
- 拭き上げクロス
- 洗車スポンジ
- カークリーナー(車用掃除機)
- ゴミ箱
サステナブル商品
環境に配慮したサステナブル(持続可能)商品は、消費者の間でますます注目されています。消費トレンドの一つでもあり、企業が環境へ配慮した取り組みを行うことも期待されています。2023年の報告(英語)によれば、40%の消費者は、サステナビリティ関連の目標に対する取り組みについて進捗を公開していない企業から商品を購入することに不安を感じています。
さらに、消費者は自らの消費行動を通して意思表示をするようになりました。消費者のうち、74%は透明性のある企業から購入する傾向にあり、58%はサステナブル商品を購入するためにお金を使うことをいとわないと述べています。環境への影響を意識した消費活動を行う消費者は71%にも上ります。
サステナブル商品のうち、ドロップシッピングのニッチ商品には、以下のようなものがあります。
- 蜜蝋ラップや繰り返し使える食品ラップ
- 無添加の掃除・洗濯用品
- 堆肥化可能な食器
- 水筒
- オーガニック素材(コットン、ヘンプ、竹など)から作られた商品
- 太陽光発電の照明や小型電子機器
- 固形シャンプーやコンディショナー
- トートバッグ
キッチン・ダイニング商品
キッチン・ダイニング商品の検索は、近年増加傾向にあります。特に家庭用電化製品業界は市場規模が大きいことで知られています。
このカテゴリの商品のうち、ドロップシッピングでは以下の商品が人気を集めています。
- エアフライヤー
- コーヒーポット
- 電気ケトル
- キッチンスケール
- 保温マグ
- ラテミキサー
- 汁漏れしにくい子ども用ランチボックス
- ポータブルブレンダー
- プロテイン用シェイカー
- シリコン製食器
- ステンレス製のタンブラー
- 浄水器
家具・インテリア商品
BtoC向けのEC市場では、家具、インテリア、生活雑貨のカテゴリーは2兆4,721億円の市場規模を誇り、EC化率は31.54%にのぼるなど、高い数値を示しています。
シーツや枕カバーといった寝具は、誰もが必要とするアイテムであるため、小規模のEC事業者にとって参入しやすい市場です。また、家具やインテリアは人によって好みが異なることから、ニッチマーケティングにも適した商品と言えます。
ドロップシッピングで販売できるニッチ商品には、以下のような商品が考えられます。
- 遮光カーテン
- 花瓶
- アロマオイルディフューザー
- 写真立て
- リネンまたは竹製のベッドシーツ
- マイクロファイバーのベッドシーツ
- 滑り止め付ハンガー
- ラグ・カーペット
子ども・ベビー用品
子ども・ベビー用品は、国内でも大きな市場であることが知られています。矢野経済研究所によると、出生数減少により需要層が減少しているにもかかわらず、プラス推移を見せています。
子ども向けのおもちゃだけでなく、食品やスキンケア用品、安全アイテムなど商品の種類は多岐にわたります。子ども・ベビー用品を扱う場合、顧客が安心して利用できる商品を提供することが大切です。ドロップシッピングで販売できる商品には、次のようなものがあります。
- おもちゃ
- 歯固め
- おむつ
- おしりふき
- ベビーカー
- 搾乳器
- 非接触式体温計
- オーガニックベビーフード
- ベビーモニター
- おむつ替えマット
- 哺乳瓶
オフィス用品
ボールペンやマーカーペン、付箋などの事務用品や、ホームオフィスで使用するデスクライトやウェブカメラといったオフィス用品は、ドロップシッピングでも安定した需要が見込める商品です。文具には消耗品が多いという特徴があることから、リモートワークをしている人だけでなく、オフィスでデスクワークをしている人も、同一商品を定期的に購入する傾向にあります。また、筆記用具は、学期の始まりや年度が替わるタイミングでまとめ買いが増える傾向にあります。この時期にセット価格を提案するなどの手法を用いれば、さらなる顧客獲得やブランドロイヤルティの向上にもつながるでしょう。
- コルクボード
- デスクライト
- デスクマット
- 人間工学に基づくデスク用品(マウス、椅子、キーボードなど)
- 高品質のノートや日記帳
- メモ帳
- ペン類
- コピー用紙
- 付箋
- ホッチキス
- USBハブとアダプタ
- ウェブカメラとマイクセット
- ワイヤレス充電パッド
スマホアクセサリー
スマホアクセサリーは、過去5年間でもトレンドアイテムとして安定した人気を集めており、特に冬季に需要が増える傾向にあります。画面保護シートやスマホケースは常に需要があり、その市場規模はさらに成長すると予想されています。
近年はスマホのカメラ機能が改善され、写真撮影に関するさまざまなアクセサリーも人気です。オンデマンド印刷サービスを活用して、独自のデザインでアクセサリーを作成することで、競合他社との差別化を図る方法もあります。
- Bluetoothスピーカー、イヤフォン、ヘッドフォン
- カスタムケース
- スマホ冷却グッズ
- スマホリング
- スマホスタンド
- 携帯用充電器
- リングライト
- 画面保護シート
- セルフィースティック
- カードポケット
- 三脚
- USB-C電源アダプタ
- 防水ケース
- ワイヤレス充電器
ドロップシッピングにおけるニッチ市場の競合分析の仕方

ドロップシッピングにおけるニッチ市場の競合分析は、まず特定の用語をGoogleで検索し、検索上位に表示されているサイトを調べます。この時、広告として上位に表示されるサイトは含めません。具体的に確認すべき点は以下の通りです。
リンク数
Googleのアルゴリズムは、リンクの数に影響されます。一般的に、バックリンクが多いほど、検索結果でのランキングが高くなります。サイトに向けて張られたリンクの数を知ることで、競合他社を上回るためには、自分のサイトへのリンクを獲得し構築するのにどれだけの作業が必要かを把握できます。
権威性
Googleはウェブページの権威性をアルゴリズムにより測定し、ページランクとして指標化しています。ウェブサイトオーソリティチェッカーやSEMRUSHのようなサイトを使うことで、競合サイトの権威性を知ることができます。
サイトの質
競合サイトへアクセスし、顧客の立場から必要な情報にたどり着きやすいか、サイトデザインは魅力的か、購入手続きは難しくないかといった点を分析します。競合サイトに圧倒されてしまう場合差別化は難しいと判断すべきですが、改善点や課題が見つかる場合には競合との差別化ができる可能性があります。
サイトの評判と顧客ロイヤルティ
SNSやオンラインコミュニティなどで、サイトや顧客対応に対する評判を調査します。オンラインビジネスでは、サイトデザインが古く感じる場合でも、顧客に対する対応の良さから多くのリピーターを抱え、高い評判を保っている事業者もいます。反対に、最新技術を駆使した美しいサイトであっても、顧客サービスでは評価が低い場合もあるでしょう。見た目だけでは判断しにくいため、ネット検索をしたり、口コミやSNSの評判を調べたりしてみてください。競合他者がサービス面で課題を抱えている場合、優れた顧客対応が強みになる可能性があります。
検索結果の注意点
検索する場合、Googleは検索者の位置情報や閲覧履歴などの情報を基にパーソナライズした結果を表示します。そのため、実際の競合環境を分析し把握するには、シークレットモードでの検索や、特定地域の結果を表示する必要があります。たとえば、日本にいながらアメリカでの検索結果を見たい場合には、検索結果のURL末尾に「&gl=us」を追加し再度読み込むことで確認できます。
ドロップシッピングのニッチ市場で成功する方法
ターゲットを明確にする
ターゲットを明確にしその顧客層がどのような悩みを抱えているのかを探ることで、販売していきたいニッチ商品を絞り込むことができるでしょう。ペルソナを設定することで、ターゲットユーザーをより深く理解することができます。
独占商品や独占価格で販売する
ドロップシッピングのサプライヤーと独占契約を結ぶのは難しい場合も多いですが、結ぶことができた場合、独占商品や独占価格での販売が可能となり、売り上げを伸ばすことにもつながります。
最低価格で販売する
最低価格での提供を行うことで、注文数を伸ばすことができます。ただ、常に最低価格で販売してしまうと、価格競争に陥りやすく、最終的に失敗しやすいというデメリットがあります。目玉商品として一部のアイテムのみを最低価格で販売したり、期間限定で行ったりと戦略的に実行する必要があるでしょう。
付加価値を付ける
商品やサービスに付加価値を付けることで、価格競争に陥ることを防ぎ、競合他社との差別化が可能となります。ニッチ市場で専門的な知識を身に付けたり、消費者が必要とする情報を提供したりして信頼獲得を目指しましょう。
優れたドロップシッピング業者と提携する
優れたドロップシッピングサプライヤーや卸売業者と提携すれば、配送料の計算や価格設定、商品リサーチなどのサポートを受けられます。またドロップシッピングを自動化できるため、ターゲットユーザーにスムーズに商品を届けることにもつながります。
ドロップシッピングで避けるべきニッチ市場

時計
時計のドロップシッピングニッチは、高い利益率がある一方で、飽和状態にあります。また、時計に詳しくない人にとっては、売れない低品質の時計を販売してしまい、顧客からの信用を失うリスクもあります。
アパレル商品
アパレル商品は種類が豊富で、ドロップシッピングで売れるニッチ商品が数多くありますが、特に競争が激しい市場であることから差別化が難しいという特徴があります。
健康グッズ
健康グッズは需要がありますが、販売には多くのリスクと課題が伴います。特に低品質の健康グッズは販売が難しく、虚偽または誤解を招く表現で宣伝してしまうと違法となるので注意が必要です。
まとめ
ドロップシッピングを成功に導くには、ニッチ市場やニッチ商品を見つけて、価格競争から抜け出すことが重要です。ニッチ市場を見つけるには、ツールを活用した需要調査や、周辺機器が豊富な市場を探しましょう。また、趣味に関連した商品や現地では見つからないトレンド商品、入れ替わりの少ない商品、そして使い捨て商品や消耗品の販売も検討してみてください。
ドロップシッピングのニッチ市場で成功するには、ターゲットの明確化、付加価値、信頼獲得が不可欠です。価格を下げることで注文数を伸ばすことも可能ですが、価格競争に陥ってしまうと利益につながりにくくなることから、目玉商品として一部のアイテムのみを低価格で販売する、期間限定で行うといった方法が考えらえます。
競合他社との差別化を図れるニッチ市場やニッチ商品を見つけて、ドロップシッピングビジネスを成長させましょう。
ドロップシッピングニッチに関するよくある質問
ドロップシッピングで売れるニッチ市場は?
ドロップシッピングに適したニッチ市場には、主に以下のようなものがあります。
- カー用品
- サステナブル商品
- キッチン・ダイニング商品
- 家具・インテリア商品
- 子ども・ベビー用品
- オフィス用品
- スマホアクセサリー
アパレル商品はドロップシッピングに適している?
アパレル商品は種類が豊富で、ドロップシッピングで販売できる商品が数多くあります。一方で、競争が激しい市場でもあるため、競合他社との差別化のための戦略が欠かせません。
ドロップシッピングニッチの見つけ方は?
ドロップシッピングニッチの見つける方法は、以下の通りです。
- ツールを活用して需要調査を実施する
- 関連商品が豊富なニッチ市場を探す
- 趣味関連の商品を狙う
- 現地では見つからないトレンド商品を探す
- 入れ替わりが少ないニッチ商品を狙う
- 使い捨て商品や消耗品の販売を検討する
文:Masumi Murakami