コンサート会場で販売されるTシャツから、地元のカフェのトートバッグまで、オリジナルグッズはあらゆる場所で目にします。観光地ではキーホルダーが手頃な価格で売られており、イラストレーターたちは自分の作風を活かした個性的なステッカーを販売しています。さらに、好きなものには惜しまずお金を使う人向けに、映画に登場したチョーカーを14金で再現したグッズまで存在しています。
人々はなぜオリジナルグッズにこれほど夢中になるのでしょうか?それは単なる「モノ」ではなく、自分の価値観や好みを表現し、大好きなブランドやクリエイターとつながる手段だからです。さらに販売者にとってもグッズは、ファンをブランドのアンバサダーへと育て、新たな収益源を生み出す大切なツールになります。こうした理由から、グッズ市場は今後10年間で年4.5%の成長(英語)が見込まれています。
本記事では、ファンの心をつかむオリジナルグッズの作り方と販売方法を詳しく解説します。
オリジナルグッズが売れる理由

グッズは、ファンとブランド、そしてその周囲に形成されるコミュニティをつなぐ存在です。私たちはグッズを身につけたり、自宅に飾ったりすることで、次のような価値を感じています。
- 自分の価値観や思いを表現する
- 他のファンとつながる
- クリエイターや企業を応援し、応援の気持ちだけでなく経済面でも支える
- ブランドの理念や世界観を身近に感じる
ブランドのファンの中には、就職面接や子どもが生まれる瞬間といった、人生の大切な場面でグッズを身につける人もいます。そうすることで自分を奮い立たせたり喜びの気持ちを家族と共有したりしています。また、グッズはファン同士のつながりを生むきっかけにもなります。
共通のブランドを支持する人同士が、思わぬ場所で同じグッズを身につけているのを見つけたことで会話が生まれ、交流が深まることもあります。こうした瞬間が、ブランドのコミュニティをより強固なものにしていきます。
熱心なファンであれば、好きなブランドのロゴが入ったものなら何でも買おうとするかもしれませんが、本当に価値のあるグッズは、売り手にとって収益向上の手段となるだけではありません。TikTok(ティックトック)のフォロワー向けのグッズであれ、Twitch(ツイッチ)コミュニティ向けのものであれ、しっかりと考え抜かれたブランドグッズには、ファンの心をつかみ、ブランドの価値を高める大きな可能性が秘められています。
オリジナルグッズの売り方

オリジナルグッズ販売の方法はさまざまであり、ブランドの目的に応じて展開できます。オンラインストアでの継続的な収益源として販売することも、他のブランドとコラボして期間限定商品として取り扱うこともあります。また、熱心なファンやリピーターへの特典として、ノベルティグッズとして無料で配布するケースもあります。
オリジナルグッズをデザインする際にまず考えるべきなのは、自分の名前をそのままブランド名として展開するのか、それとも別名ブランドとして展開するのか、という点です。
自分の名前をブランド名として展開する
自身の知名度をブランド名やロゴ、コンセプトに直接反映させてグッズを展開するのは、多くの著名人にとって、ビジネスの幅を広げるために有効な手段です。
たとえば、料理研究家の平野レミさんは、長年のテレビ出演やレシピ本などで築いた自身の知名度とキャラクターを活かし、「Remy(レミー)」というブランドを立ち上げてフライパンや鍋などの調理器具を展開しています。また、Instagramでもレミパンを中心としたブランド情報を発信しています。

別名ブランドとして展開する
ブランドの個性がまだ確立されていないクリエイターや、グッズ販売を中長期的な収益源として育てたい事業者にとって、自分の名前とは異なる独自のブランド名を掲げて展開するのは、効果的な戦略のひとつです。
このアプローチを取ることで、既存のファン層にとどまらず、より広いオーディエンスへのリーチが可能になります。また、コラボレーションや企業とのパートナーシップを築きやすくなるというメリットもあります。
たとえば、女優・歌手として活躍する柴咲コウさんは、自身のライフスタイルブランド、MES VACANCES(ミヴァコンス)を立ち上げ、Shopify(ショッピファイ)を活用したオンラインショップを運営しています。このショップでは、「旅するように暮らす」をブランドコンセプトに掲げ、エシカルな取り組み(天然素材の使用・リアルファーを使用していないなど)につながる商品に12種類のアイコンを取り入れるなど、こだわりが反映された商品が販売されています。ファンや愛用者は、ブランドの世界観に共感しながら商品を選ぶことができます。

また、タレントの指原莉乃さんは、カラーコンタクトレンズブランド「TOPARDS(トパーズ)」をプロデュースしています。 透明感とうるおいのある瞳にこだわって開発され、ファンやユーザーから高い評価を得ています。

別名ブランドは、本人のキャラクターや個性、ビジュアル、メッセージ性などを共有しながらも、ロゴや商品ライン、コンセプトにおいては明確な独自性を打ち出すのが一般的です。
また、別名ブランドは、本人の活動や発信の中で生まれた人気企画やキャンペーンなどから派生して生まれることもあります。
オリジナルグッズ制作のアイデア
どのような形でのブランディングを選ぶにしても、最終的には自分で良いものだと確信を持てるような商品を作り、それを自分自身も使ったり着たりすることが重要です。オリジナルグッズをどんなものにするかイメージできるように、具体的なアイデアをいくつかご紹介します。
アパレル
Tシャツ、パーカー、帽子などのアパレル系アイテムは、オリジナルグッズのなかでも人気の高い分野です。高品質な材質や着心地にこだわり、質の高い印刷技術を採用し、ブランドを知らない人にも気に入ってもらえるようなデザインにすることが大切です。
たとえば、2025年1月期の日本テレビのドラマ『アンサンブル』では、劇中に登場した居酒屋「MATO庵(まとあん)」でキャストが着用していたTシャツを番組公式ウェブサイトで販売し、ファンが作品の世界観を楽しめるアイテムとなっています。

アクセサリー
小物アイテムは意外に大きな影響を与えるものです。スマートフォンケース、バッグ、ピンバッジ、ジュエリーなどのアイテムは、見た目が魅力的なだけでなく実用性もあり、ファンがどこに行ってもお気に入りのブランドへの親しみを表現することができます。
たとえば、人気バンド「Mrs. GREEN APPLE(ミセスグリーンアップル)」は、オフィシャルオンラインショップでブレスレットや指輪、バッグ、マフラーなどを販売しています。ファンがさりげなくアーティストへの思いを表現できるアイテムがそろっており、ファン向けのグッズであると同時にファッションアイテムとしての魅力も備えています。

日用雑貨
マグカップ、クッション、調理器具などの日用雑貨は、実用品としてだけでなく、ファンが自分の空間をお気に入りのブランドで彩ることもできます。
たとえば、映画『グランメゾン・パリ』の公式グッズとして販売されているミニプレートは、劇中でシェフたちが着用するコックコートの胸元にある刺繍をデザインに取り入れています。シンプルで洗練されたデザインは、ドラマの世界観に浸ることができるうえ、普段使いできる実用的なアイテムとなっています。

デジタル商品
壁紙、絵文字、フィルターなどのデジタルグッズは、ファンがスマートフォンやSNS上でブランドをアピールする手段となります。これらのアイテムは簡単に共有できるため、短期間で多くの人に広まる可能性があります。
デジタルグッズは、少額で販売することもできますし、ブランドの認知度を高めるため無料で提供するケースもあります。たとえば、Jリーグの横浜FCは2020年4月、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、在宅勤務を行うファンやサポーターを支援するためにZoom用のバーチャル背景を無料配布しました。
このバーチャル背景は、チームロゴやスタジアムの様子を取り入れたデザインで、ファンがオンライン会議中にもチームへの思いを表現できるものとなっています。横浜FCは「予防対策をしながらこの難局を共に乗り越えよう」と呼びかけ、ファンとともに団結するメッセージを発信しました。
このようなデジタルグッズは、ファンがブランドを楽しみながら広めることができる手軽なツールであり、企業やチームにとっても効果的なプロモーション手段となります。


プリントオンデマンドでグッズを作る方法
オリジナルグッズの制作は、ロゴやデザインを人気商品に追加するだけで、意外と簡単に始められます。手軽な方法として、オンデマンド印刷サービスを利用するのも一案です。
オンデマンド印刷は、大量の在庫を抱える必要がなく、誰でも簡単にグッズを制作・販売できる手法です。
これらのサービスは通常、登録やデザイン作成は無料で、顧客から注文が入った際に初めて代金が発生します。各サービスにはデザインツールも備わっており、幅広いラインナップのオリジナルグッズの制作と販売をサポートしてくれます。
注文が入ると、オンデマンド印刷サービスを提供する企業が商品の生産を行い、顧客へ直接発送します。以下に、オンデマンド印刷サービスを活用する手順を紹介します。
1. 商品アイデアを検証する
「ファンやフォロワーはきっと水筒を気に入るはず!」と思っても、本当にそうでしょうか?デザインを始める前に、彼らが実際にその商品を欲しがっているかどうかを確認することが重要です。
効果的な方法の一つとして、オーディエンスに直接アンケートをとるという手があります。たとえば、Instagram(インスタグラム)のストーリーズやメール、オンラインコミュニティなどを活用し、「帽子、ボードゲーム、Tシャツ、パーカーのどれが欲しいですか?」といった選択肢を提示すると、ファンのニーズを把握しやすくなります。こうしたフィードバックを得ることで、グッズの需要を確かめながら、ファンを巻き込んだ形で商品を企画できます。
2. オンデマンド印刷サービス業者と商品を選ぶ
オーディエンスからのフィードバックをもとに商品アイデアを絞り込んだ後は、オンデマンド印刷サービスを提供するパートナー企業を選び、販売する商品を決定します。
代表的なプリントオンデマンドのサービスには、以下のようなものがあります。
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Printful(プリントフル):多様な商品ラインナップと高品質な印刷技術が特徴で、Shopifyなどのプラットフォームとも連携可能です。
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SUZURI(スズリ):50種類以上の商品を取り扱い、初期費用や手数料が不要で、クリエイターがリスクなくビジネスを始められるサービスです。
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pixivFACTORY(ピクシブファクトリー):イラストSNSで有名Pixivが運営するサービスで、さまざまなオリジナルグッズを作成できます。イラストレーターやデザイナー向けのサービスで、多彩な商品にオリジナルデザインを印刷できます。
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paintory(ペイントリー):誰でも簡単にオリジナル商品が作れるアパレルサービスで、ブランドの立ち上げからストア開設、商品の販売までをpaintoryのウェブ上で簡単に行うことができます。Shopifyとの連携も可能です。
- オリジナルプリント.jp:1,500種類以上の商品に対応し、オンライン上でデザインを作成できる機能を提供しています。Shopifyとの連携も可能です。
ファンは一般的に、市販品と同等の高品質なグッズを期待する傾向があります。そのため、グッズの品質はブランドのイメージに大きく影響を与える可能性があります。顧客の期待に応えられるよう、実際に購入した人々の評価も確認したうえでプリントオンデマンドサービスを選択することが重要です。
3. デザインとモックアップ(試作品)を制作する
ブランドやクリエイターのなかには、グッズのデザインを外部に委託する人もいますが、可能であればデザインは自分自身で行うことが理想的です。
デザインを外注する場合、ランサーズやクラウドワークスといったプラットフォームでフリーランスのデザイナーを見つけることができます。デザイナーに依頼する際には、以下の点を明確に伝えると効果的です。
- 背景情報を提供する:作成するグッズの種類、ターゲットとなるオーディエンス、ブランドのガイドラインなどをデザイナーに伝えましょう。
- 期待する仕上がりを明確にする:デザインのビジョンや要望をしっかり伝え、デザインレビューの際には詳細なフィードバックを提供するようにしましょう。
- 参考資料を用意する:デザインの方向性を示すため、インスピレーションとなる画像や過去のデザイン例をまとめて渡すとよいでしょう。
ほとんどのオンデマンド印刷プラットフォームにはモックアップジェネレーターが用意されており、商品の仕上がりをシミュレーションしたり、デザインの配置を試したりすることができます。オンデマンド印刷サービスや選択した生産方法の仕様に沿ってデザインを調整しましょう。

4. 商品を販売チャネルと連携させる
オンデマンド印刷サービスのほとんどがオンラインストアのプラットフォームと連携しているため、オンデマンド印刷で制作したオリジナルグッズを既存のオンラインショップで販売するのも比較的簡単です。これにより、便利な買い物体験をスムーズに提供することができます。
さらに商品を多くの消費者に届けるため、Amazon(アマゾン)や楽天市場などの大手プラットフォームと連携することも検討しましょう。
また、Shopifyのようなプラットフォームを活用すると、InstagramやFacebook(フェイスブック)のショッピング機能に加え、TikTokやYouTube(ユーチューブ)などのソーシャルメディアストアとも連携できます。
オリジナルグッズの制作パートナーを見つける
オンデマンド印刷サービスが自分のビジネスに合わない場合は、メーカーと提携するのも一つの選択肢です。
ほとんどのグッズはゼロから製造されるのではなく「プライベートブランド」と呼ばれる手法で生産されます。
プライベートブランド
プライベートブランド商品とは、メーカーが製造した商品に販売者独自のブランドを付けて販売する形式を指します。販売者は、プライベートブランドメーカーと密接に協力しながら、自身のビジョンに沿ったオリジナルグッズとして開発することができます。
プライベートブランド方式を選択すると、カスタマイズの自由度が高まり、より幅広い商品展開が可能になりますが、その分生産コストが高くなる傾向があります。
地元の印刷会社を活用する
グッズの制作には、地元の印刷会社を活用するのも一つの選択肢です。大規模なオンデマンド印刷サービスと比べて、より個別のニーズに対応してくれる可能性があり、価格面でもより魅力的な提案をしてくれる場合もあります。
グッズ製作を一貫して任せられるオンラインサービスを探す
クリエイターやブランド向けに、オリジナルグッズの企画・製造に精通し、コンサルティングから対応してくれる会社に依頼するといった方法もあります。デザインから製造手配、受注・発送を含めた注文フルフィルメントまで、考えなければならないことはたくさんあります。どのようなサービスを利用するか決める前に、さまざまな選択肢を比較検討することが大切です。
グッズ制作を依頼する企業を選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。
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知的財産の所有権:ブランドのロゴやデザイン、コラボレーションによって新たに生まれたコンテンツの権利は誰の所有になるのかを明確にしておきましょう。万が一、提携先との契約を終了することになった場合に、自社の権利を保持できるようにしておくことが重要です。
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報酬体系:固定費用なのか、それとも利益の一部を分配する歩合制による支払いなのかを確認しておきましょう。商品企画やコンサルティングを請け負う会社と提携する場合、利益の15%〜50%を歩合制の報酬として支払うケースが一般的です。
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契約期間:長期契約を結ぶ前に、まずは3カ月程度の試験期間や、1回の製品販売をテストすることがお勧めです。この期間中に、納期を守るか、品質が安定しているか、メール対応が迅速かなどを評価し、継続するかどうかを決めるとよいでしょう。
- 隠れたコスト:商品の製造から販売までにかかるコストを事前に把握することが重要です。倉庫管理費、ピッキング・梱包手数料、送料、デザイン費、ウェブサイト運営費、カスタマーサポート費など、契約時に明示されていない追加コストが突然発生することがないか、十分に確認しましょう。
オリジナルグッズの販促方法
グッズの販促方法は、一般的な商品の販促活動とは異なります。主なターゲットとなるのは、すでにそのブランドに親しみを感じ、愛着を持っているファンです。ですが、単にファンにリーチして販売するだけではなく、さらに広い層へブランドの認知を広げるには課題が出てきます。
グッズの販売促進のための戦略的アプローチをいくつかご紹介します。
口コミによる販促
質の高いオリジナルグッズは、それ自体が宣伝効果を持ちます。ファンがあなたのグッズを購入し、着用したり使用したりすれば、自然と口コミによるマーケティング効果につながり、ブランドの認知度を高めることができます。
ただし、グッズの品質は極めて重要です。品質が低いと、せっかく購入してもらってもほんの数回使われるだけでどこかにしまい込まれてしまう可能性もあります。
グッズの露出度を高めるためには、ファンがSNSなどでシェアしたくなるようなデザインや品質を意識し、繰り返し使ってもらえるような商品作りを目指しましょう。

コンテンツマーケティング
動画などのコンテンツは、グッズを自然に宣伝できる場でもあります。動画の中で自分の制作したグッズを着用したり、SNSの投稿で紹介したり、クリエイティブな演出の一部として取り入れたりすることで、効果的にアピールできます。
グッズを宣伝する際に活用できるコンテンツチャンネルには以下のようなものがあります。
- TikTok:他のTikTokクリエイターとコラボし、グッズを使ったコンテンツを作成してもらう。
- Instagram:投稿やストーリーでグッズをタグ付けし、自分のInstagramショップをプロフィールに作成する。
- YouTube:動画の説明欄やカードにグッズのリンクを貼り、動画の最後に「購入を促すアクション」を取り入れる。
- 購入ボタン:グッズストアとは別に、個人のウェブサイトやブログがある場合、そこに商品やコレクションを埋め込んで販売することも可能。
前述の指原莉乃さんは、カラーコンタクトレンズが発売されると自らがレンズをつけて動画に出演しています。
リターゲティング広告
リターゲティング広告(リマーケティング)は、そのブランドにすでに何らかの形で関わったことのある人(ソーシャルメディアのフォロワーや過去の購入者など)に向けて広告を配信する戦略的な広告形態です。
Google(グーグル)、Facebook、YouTube、TikTok、Snapchat(スナップチャット)などの広告プラットフォームで、リターゲティング広告が可能です。ただし、利用するには、事前にウェブサイト上に広告用のピクセル(追跡タグ)を設定しておく必要があります。
また、メールマーケティングも効果的なリターゲティング広告手段の一つです。過去に関わりのあった顧客やファンに対して、パーソナライズされたメッセージを直接メールで送ることで、より高い広告効果が期待できます。
リターゲティング広告は、高いエンゲージメントが期待できるため、投資対効果が非常に高い広告手法です。一方、新規顧客を獲得するための広告(プロスペクティング広告)は、そのブランドを知らない人に向けて配信するため、即座に購入につながる可能性は低くなります。そのため、有料広告の予算は、できるだけリターゲティングに優先的に割り当てるのが効果的です。
プレセール(先行予約販売)
新しいグッズの発売前に行うプレセール(先行予約販売)には、新製品への期待感を高め、需要を喚起する効果があります。プレセールでは、ファンが正式発売前に商品を予約し、支払いを済ませることができるため、新作グッズを確実に手に入れる機会となります。
販売者にとっては、プレセールは本格的な生産に着手する前に、需要の大きさを測定する手段にもなります。また、プレセールによって早期購入を促すことで「今予約しないと手に入らないかもしれない」という希少性や緊急性を演出することも可能です。
たとえばZOZOTOWNには、予約商品の販売機能があります。

赤枠部分のように、予約商品であることと、お届けの時期の目安が書かれています。注文ボタンも通常の「カートに入れる」から「予約する」になっていることが分かります。
Shopifyのアプリストアには、プレセールをスムーズに運営できるさまざまな予約販売アプリが用意されています。これらのアプリを活用することで、先行予約の受付や支払い処理を簡単に管理できます。
また、Campfire(キャンプファイヤー)やMakuake(マクアケ)のようなクラウドファンディングサイトを活用する方法もあります。
まとめ
オリジナルグッズは単なる商品ではなく、ファンとブランドをつなぐ架け橋です。ファンがブランドに対する思いを表現し、コミュニティの一員であることを実感できるツールでもあります。
オリジナルグッズ販売を始めることは、自身のクリエイティビティをビジネスへと発展させる機会でもあります。最初にファンを惹きつけたコンテンツや商品だけでなく、それ以上にブランドの魅力を広げていくことができます。
Shopifyを活用すれば、手軽かつスピーディーにファン向けのグッズ販売をスタートできます。今日からオンラインショップを開設し、フォロワーを顧客へと変えていきましょう。
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よくある質問
個人でもオリジナルグッズの販売は可能?
はい、個人でもオリジナルグッズの制作・販売は可能です。多くのオンラインサービスが、個人向けに少量からの制作や販売プラットフォームを提供しています。
在庫を持たずにオリジナルグッズを販売できる?
はい、在庫を持たずに販売する方法として、オンデマンド印刷サービスやドロップシッピングがあります。これらのサービスを利用することで、注文が入ってから商品が制作・発送されるため、在庫を持たずに販売できます。
オリジナルグッズを販売する際の注意点は?
オリジナルグッズを販売する際には、いくつかの注意点があります。
まず、著作権や肖像権の確認が重要です。他人のデザインやキャラクターを無断で使用すると、法律に違反する可能性があるため、必ず権利関係を確認しましょう。
また、景品表示法の遵守も求められます。商品の表示や広告が誤解を招く表現にならないように注意し、消費者に正しい情報を提供することが大切です。
さらに、商品のジャンルによっては、オリジナルグッズであっても特定の販売許可や資格が必要になるケースもあります。たとえば、食品や化粧品の販売には、関連する法律に基づいた申請や届出が必要になることがあります。事前に必要な手続きを確認し、適切な方法で販売を進めることが重要です。
オリジナルグッズの販売におすすめのプラットフォームは?
以下のようなプラットフォームがグッズ販売に適しています。
SUZURIは、Tシャツやスマホケースなどのオリジナルグッズを簡単に販売できるプラットフォームで、在庫を持たずにオンデマンド印刷で販売できるため、初めてグッズ販売に挑戦する方にも向いています。
BASE(ベース)も無料でネットショップを開設できるプラットフォームのひとつで、シンプルな操作性と決済システムの充実度が魅力です。初心者でも手軽に始められるのが特徴です。
また、BOOTH(ブース)は、クリエイター向けのマーケットプレイスとして人気があり、pixiv(ピクシブ)との連携機能も備えているため、イラスト系グッズを販売するのに適しています。
本格的にオンラインストアを構築したい場合は、Shopifyがおすすめです。デザインの自由度が高く、独自ドメインの設定や拡張アプリの活用によって、ブランドの世界観をしっかりと打ち出すことができます。
これらのプラットフォームを用途に合わせて活用することで、個人でも手軽にオリジナルグッズの販売を始めることができます。
文:Yukari Watanabe